【経済】グローバリズムという病 平川 克美

こんばんわ、読書くんです。今日はどちらかというと社会情勢的な部分に切り込んだ本を紹介します。

 

グローバリズムという病

グローバリズムという病

 

 

【Think global, act local】

平川氏はアーバン・トランスレーションを日本の哲学者である内田樹氏と立ち上げた、知識層兼実業家だ。そんな2つの面を持つ著者が、昨今口うるさく言われる「グローバリズム」について自説を展開していくのですが、まあ正直最近の知識からいうとそんな新しいことはないですね。

 

グローバル人材とは英語を話せる人材、ではない。人間は、そのふるまい方、居場所、職業、性格など様々な要素によって抽象的に描かれうる。工場で働いていれば「労働者」であり、丸の内あたりのオフィスで背広で仕事をしていれば「ホワイトカラー」だと。だから「グローバル人材」という抽象的存在を定義する必要がある。

 

ちょっとむずかしく書いてありますが、まあ要は英語=グローバル人材じゃねえんだよ、ってことを序盤に念入りに刷り込んでる感じです笑

 

シンガポールグローバリズムの模範なのか?】

ひとつ面白い議論に、シンガポールについての話はありました。。果たしてシンガポールは成熟国である日本が目指していくべきロールモデルなのだろうか、というものです。

 

当たり前の話だが、シンガポールはかつて発展途上国であったと(まあ、途上国を経ない先進国はないのだけども笑)。資源、歴史、華人を中心とした多民族国家であり、450万人ほどの人口しかいない、かつアジア圏では貧富の差が最も大きい国の一つである。福祉は自己責任であり、軍事費はGDPの4分の1である。

 

うまいことアジアのハブとして力を伸ばしていき、今や押しも押されぬグローバル企業に。国土や人口の少なさ的に日本のロールモデルかも、的な話もでますが、やっぱり環境が違いすぎる。

グローバル化というのは、企業目線、ビジネス目線にフォーカスされすぎている、それが浸透した先にある世界をもっと見なければならない、と。だからきっと日本なりのグローバル化というものはあるはずですよねと。

 

この議論は結構好きでした。百人百通りのグローバリズムがあるはず。ただ国家が成長を目指さないというのは、世界からおいていかれることを意味するので、日本も世界でのプレゼンスを維持していくために引き続きがんばらなくては。

 

われわれ?若い世代がそれを牽引していこう!という、改めての再認識ができました、って感じです。電子書籍派のあなたはぜひhonto内で手にとって見てください

ではでは