【シンギュラリティ】ザ・プラットフォーム 尾原和啓

こんにちわ、読書くんです!今日はIT業界の中だと結構な名著。

 

ザ・プラットフォーム:IT企業はなぜ世界を変えるのか?

ザ・プラットフォーム:IT企業はなぜ世界を変えるのか?

 

 

【プラットフォームとは何か】

小原氏はトレードマーク(意図的に)として年がら年中真っ赤なマフラーを巻いている変わり者ですが、非常に賢く論理的で、いつも唸らされることばかり。経歴もピカピカでマッキンゼーリクルート⇒KLab立ち上げ⇒サイバード⇒オプト⇒Google楽天執行役員⇒今は色々、というまさにIT業界の申し子的な(ルックスは申し子感ないですが笑)。そんな彼がインターネットとは、プラットフォームとは何かについて論じた本です。

 

先に読書くんが本書を読んでいて最も感動した部分だけお伝えすると、プラットフォームの役割について論じた部分。

 

『プラットフォームとは人間をヒューマナイズ(人間らしく)するためにあり、また誰がもすべての課題解決をしやすいフェーズに持っていた』と。これね、簡単なようで、すごいことだと思うんです、言語化したのは。要はAIでよく論じられているように、人間が人間らしいことをするために、それ以外の雑務をプラットフォームが代理で行ってくれるんだと。それは情報の最適化や再整理など、本来はものすごい時間をかけてやらなければならないことをプラットフォームが代行してくれてるんだぜと。もうこれだけでプラットフォームと本書が好きになりました笑

 

他を簡単に要約していくと

・世界最大のプラットフォームは国家である。
Facebookはユーザーが14億人以上。中国を越えるプラットフォーム。
・尾原さんの原体験は阪神淡路大震災。情報集めの仕組みづくりで結果が大きく変わった。
・プラットフォームは共有価値観=シェアードバリューが最も大切。
マッキンゼーが提唱する7Sというフレームワークの一つ。その企業の社員が共通して持つ価値観。
Googleのシェアードバリューは、マインドフルネス。目の前の出来事に集中している状態。
→ゼロクリックサーチ等、人間が選択肢を増やして、能動的に生きられる手助けをする事を目指す。
・アップルは、ユアヴァース。ヴァースは韻文詩、物語。
Facebook以前に最も人気があったSNSは、マイスペース。音楽やエンターテイメントの趣味を持つユーザー同士が交流するSNS

【プラットフォームビジネスのポイント】
・収穫逓増=生産規模が大きくなると、より効率化し規模の増大を収穫が上回る。
→この考え方がプラットフォームでは重要。この流れに乗せる事でスケールする。
Facebookは大学、特にアイビーリーグの名門大学にターゲットを定めて、女子大生をその後獲得するという収穫逓増を実現した。
→その後卒業生に広がり。。という順。
Facebookが勝ったのはオープンプラットフォーム戦略によるものが大きい。Facebook上で自由にアプリ開発ができる。
Facebookはシン・リレーションシップを通じてウィーク・タイを増やす事を実現した。
・ソーシャルアンプリファイアリツイートの連鎖のように最初の発信が増幅されていく事。
・10円コピー理論→コピー代が高いときはケチケチコピーするが、10円になると、とりあえずコピーをとるようになる。
・非営利の教育ウェブサービス「カーンアカデミー」は、設立者のサルマン・カーンがいとこに勉強を教えるために始めた。
→数千本のビデオ教材を世界中で600万人以上が使う。
リクルートは相手の情報が少ないところでサービスを提供している。
→就職も、結婚も、不動産も人生で何回も繰り返し続けない。
→情報では素人の人が多い分野。
・就職では企業側も素人の人が多い。人事部はすぐ変わるのでノウハウがない。
・バンドエイド戦略→純粋想起させる。
→バンドエイドはジョンソンエンドジョンソンの商品だが、ドラッグストアでそれを意識せずお客様はバンドエイドくださいと言ってしまう。
ミクシィがユーザーを失ったのは、ツイッターの登場に焦り、ミクシィボイスという短文投稿機能をつくったこと。
→これにより、心理ハードルを越えて日記を書いていたユーザーがミクシィボイスを使うようになり、足あと機能の意義が薄れ、全体設計が崩れた。

 

などなど、Facebookからリクルートのことまで、最近のITベンチャーを例に出しながらわかりやすく解説してくれています。IT業界にいようがいまいがぜひ一度手にとって頂きたい作品です。

 

ではではー