【ビジネス全般】偏差値・知名度ではわからない就職に強い大学・学部 海老原嗣生

こんばんわ、読書くんです!今日は昔採用に少し関わっていたこともあり興味が湧いた就職関連。

 

偏差値・知名度ではわからない 就職に強い大学・学部 (朝日新書)

偏差値・知名度ではわからない 就職に強い大学・学部 (朝日新書)

 

 

【就職ってどう変わっていくと思う??】
大前提、読書くんの自説だけお話しておくと、あと5年くらいでこの本はあまり意味がなくなると思っています。就職に強い、って書いてありますが、5年後の大卒にとってどんな仕事をすることがよいと思いますか?エンジニアとか技術者になれば間違いないんじゃない?なんだかんだ公務員だよ、とか色々あると思います。

でもここ数年、技術の進歩がエグい。。。スマホアプリもコロコロ流行りが変わっていきません?その昔、ミクシイが全く使われなくなるなんて誰が想像しましたか?あのころの読書くんは物知り顔で「Facebookは日本では広まらないよ」と吹聴していましたが、真っ赤なウソだったことを鮮明に覚えています笑

とはいえ、その上でも、こういった分析を行うことに一定の意味があると思うのです。ただ有名ということに踊られては損をします。だって大学はあくまで社会に出るための教育機関ですから。その前提で面白かった数値だけ共有しますね。※2012年出版なので、それを前提で目を通してみてくださいね!読書くんはあくまで分析が大事!ってことでこの本を読んでるだけですので。

◯当時の前提   
毎年55万人が卒業⇒就職が決まる学生は34万人⇒20万人程度は就職ができない⇒進学、留学、資格取得なども含まれるが、就職が決まらなかったため、そうした道を選んだ学生も多い  

◯大卒就職に関するデータ   
バブル期の絶頂の大卒就職数(80年代後半)29.5万人 ⇒00年代:36.7万人 ⇒11年:34万人 ⇒つまりバブル期よりも増えている。  
◯従業員1000人以上の企業の採用データ   
80年代後半:9.1万人 ⇒00年代:13.1万人 ⇒11年:13.7万人
データからはバブル崩壊により、就職氷河期が来たとは言えない。
⇒産業構造の変化により、高卒求人が減り、大卒求人が増えた
⇒ではなぜ氷河期が来たのか ⇒大学生が増え過ぎた
1985年大学数は450校、2009年大学数は772校 ⇒大学数で7割、学生数でも6割近く増えている ⇒一方、求人は2割の増加なので、学生の増加には追いついていない

バブル期から現在までの雇用状況の変化  
△減った仕事(産業の空洞化、不況による公共事業削減、グローバル化による国際競争力)⇒製造、機械運転、建設(-425万人)、農林作業(-201万人)  
★増えた仕事(本社機能や研究開発機能)⇒管理的・専門的/技術的・事務(+345万人) 、販売・サービス(+198万人)  

■減った仕事は、高卒就職の受け皿、増えた仕事は、大卒就職の受け皿  
この20年で高卒就職の領域の産業が、壊滅的な打撃を受けた⇒その結果、高卒就職者は、この20年で51万人から17万人に減った⇒思うように就職できない高卒者が増え、結果として大学進学者が増えた⇒その受け皿となるセクターでの求人数が、(増えてはいるが)追いつかず、氷河期になった。

この時点で面白いのは、負の循環が生まれているのではないかということ。高卒で就職できるなら、高卒で就職する人って一定いると思うんですよね。それが世界に通用する中小企業とかにうまくフィットして就職すれば、事業承継問題とかも解決したかも。それなのに社会がなぜか高卒の受け入れを減らしたことで、無駄に大学に行く人が増えて、それだけ社会に労働力が投入されるタイミングが減っている。かつ、大学に行っても日本人は大して勉強しないため、本来高校で規則正しく学んでいた一定層も、ただの無気力な若者に成り下がっている。

日本のシステムはなぜいつも無駄が多いのか。このムダの結果表現者が増えればいいんだけど、増えないですしねえ。過去の本を読むと今の機能不全がいつから起きていたのかということに、ふと気づいたりするので面白いですよね。

もし時間があれば読んでみてほしい一冊でした。ではでは