【ビジネス全般】逆境を越えてゆく者へ 新渡戸稲造

こんばんわ、読書くんです。今回は偉人の一冊。

 

 

【長年5000円札に君臨する偉人】
いわずもしれた5000円札のあの人だが、その経歴を細かく知る人は多くはないでしょう。日本の教育者・思想家。農業経済学・農学の研究も行っていた方。国際連盟事務次長も務め、著書 Bushido: The Soul of Japan(『武士道』)は、流麗な英文で書かれ、長年読み続けられています(中途採用で最終課題の読書感想文として使っている企業を知っています笑)。東京女子大学初代学長。東京女子経済専門学校(東京文化短期大学・現:新渡戸文化短期大学)初代校長。

華々しい経歴を持つ新渡戸氏が若者に向けた一冊。


そもそも逆境とは何か
逆境は世の中のすべての人が逃れられないもの。世の中をうまく渡り、順風満帆、得意の絶頂にある人を見ると、多くの人はその幸福を羨むが、当人にしてみれば案外、外からは分からない辛さ苦しさがあったりする。例えば、世に名をなした人の内幕をのぞいてみると、「高い木は風当たりが強い」という諺のように嫉妬の声があちこちから聞こえ、することなすこと非難され、引き倒されそうになる。

せっかくこの世に生まれて来たのだから何かしたいと思えば、必ず意のままにならないことが起こる。逆境というのは多くの場合これを意味する。自分の思いどおりにならないことには二種類がある。天の授けるものと自分がつくり出すもの。

前者は運命と称され、後者は自業自得と言われる 。二種類の禍いのうち人生でどちらが多いかと言えば、自らつくり出すものの方がはるかに多い。人は普通、なぜ逆境に陥ったかをよく考えないから、天を怨んだり他人を怨んだりする。

想像が描き出す逆境
自分は自分の持っている本当の価値に見合った待遇を受けていないと考え、不満に思い、自ら逆境をつくり出す。朧を得て蜀を望む、逆境にある者が陥りやすい危険。逆境に陥った者でそれを切り抜けようとせず、ヤケになって堕落する者が世間には多い。苦しみはいつまでも続くものではないから、絶えず「もう少しだ、あともう少しだ」と思いながら進むこと。逆境にある者は他人の境遇を羨みやすい
⇒他人を羨むということは心の狭さから起こる。逆境にある者は他人を怨みやすい。自分以外の者を怨むのは、それによって逆境に陥った申し訳をつくり、自分の責任を逃れ、それを他のせいにしようと思うからであると。

人生の危機は順境で起こる。順境には5つの危険が潜んでいる
1,順境にある者は傲慢になりやすい
2,順境にある者は怠けやすい
3,順境にある者は恩を忘れやすい
4,順境に進み始めた者は不平家になりやすい
5,順境に慣れた者は調子に乗りやすい ・ゲーテ  Ohne Hast,ohne Rast(急がず、休まず)  

人間は結局低きに流れる生き物だなあと。そういった人間の本質を知り、未来を作る人達に言葉を残してくれている新渡戸氏の言葉は重いが心地よいものです。是非是非手にとって見て下さい。

ではではー