【マネジメント】組織マネジメント教室 佐藤剛

こんばんわ、読書くんです。今回はマネジメントはマネジメントでも、組織マネジメントについての一冊。

 

[実況]組織マネジメント教室 (グロービスMBA集中講義)

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【組織マネジメントとは何か?】
佐藤氏の専門は組織行動学。長野大学教授を経て、2006年よりグロービス経営大学院大学に所属しています。佐藤氏の今までの知見を詰め込んだ本ですね。

・組織マネジメントとは?
組織マネジメントとは端的に言うと、「人をその気にさせること」。組織マネジメントの手法は2つあると。

①対人コミュニケーション。→即効性あり、でもスケールしない。
②制度設計と運用。→評価制度、社訓をつくる等。→即効性なし、でも長期で広い範囲に影響あり。


組織マネジメントは、ステークホルダーの自己充実感を高める事が目的。例えば、5万年前、ホモ・サピエンスネアンデルタール人に勝利したのは、ホモ・サピエンスが集団で行動したからだと言われている(ここはホモ・サピエンス全史を読むと半端なく面白いです!)

アリストテレスは「人間は社会的動物」と定義しました。言い換えると、社会という集団で生きる動物と言い切ったんですね。また、ハーバート・サイモンは「人間は限定された合理性しか持ち得ない」とし、完璧ではないので集団として生きる必要があると説いています。メタップスの佐藤氏が、本当に頭が良いやつは、人間が合理性だけで行動しないことを知っている、とどこかのメディアでも言っていたのをふと思い出します。

 

【組織とイノベーション
組織とは何なのか。その説明の一つとして、イノベーションという現象は良い事例です。

例えば歴史上有名なイノベーションとして、蒸気機関が挙げられると思います。蒸気機関の出現で産業構造は大きく変化しました。しかしワットは蒸気機関を発明しましたが、それを汽車や産業機械の動力として活用したのは別な人々でした。あくまで他者が活用して、それにより初めてイノベーションが起きたんです。イノベーションは、単なる創造物であるクリエーションとは別で、最終的に形となり、社会に提供され、多くの人に利用されてイノベーションは評価されます。なので、物事が発生してすぐに「イノベーションだ!」とはなりえないんですね。あくまで社会という組織があって、横展開をされて初めてイノベーションになるのだと。

 

【組織の在り方】
それでは組織とは、というところにもう少し踏み込んでみましょう。ここで、日欧米の組織体制の比較をすると非常に興味深いです。例えば欧米組織は会社戦略に従った人材採用をします。日本は新卒一括採用から、育ったら配置するという考えですね。もうここで組織に対する考えの違いが生まれています。

組織文化は、メンバーの考え方や行動に影響を与える共通のルール。
・人事制度は大きく4つに分かれまつ。
①採用、配置システム。
②評価システム。
③報酬システム。
④能力開発システム。
日本では異動で経験を積ませようとするが、欧米はジョブポスティングが基本です。但しジョブポスティングは欠員時に補填が難しいデメリットもあります。他にもスペシャリストとマネージャーのキャリアを分ける日本企業は少ないです。一部はフェロー制度でスペシャリストのキャリアをつくっています。

マネージャーは、自分ではなくメンバーに仕事をさせる人のこと。これが出来ないマネージャーが多く、自分でやってしまう傾向にあります。また、マネジメントとリーダーシップは違く、この両立が出来ないマネージャーも多いです。

組織設計とは戦略を実行するためにより適切な構造を決めることです。日本は役割というものをもう少し明確に定義し、それを一人ひとりが完遂して初めて事業が作り上げられるという意識をもう少し強く持つべきでは、と考えさせられる本でした。みなさんも是非一度手にとってみてください。
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