【マネジメント】ティール組織 フレデリック・ラルー

こんにちは、読書くんです。今回は一部大絶賛されている組織についての一冊。マネジメントとは管理ではなく組織づくりである、と考えているので、カテゴリはマネジメントにしちゃいました。

 

ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現

ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現

 

 

【組織のあり方は時代と欲求で変わる】

著者はマッキンゼーを経て独立したフレデリック・ラルー氏。本書はコンサルの人が書いてるなー感のある、提唱から複数企業の事例を載せる形式となっています。

 

組織は時代とともに大きくパラダイムを変化させています。絶対的トップがいる衝動型組織⇒ピラミッド型の順応型組織⇒目標を競争に勝つことに特化した達成型組織⇒従業員のモチベーションを重視した多元型組織など、その時代時代に合わせて変化してきました。組織のあり方は複雑だけど単純だなと読書くんは思うわけです。その時代時代でどう生きることが最も幸せなのかに人間はちゃんと適応してきたのだろうなと。特に達成型から多元型へと推移してきたことが顕著だと思っています。

 

高度経済成長期、戦争が終わったあたりから世界は変わることを余儀なくされてきました。そこには大きな変化が、達成感が大事だった。みんなで何かに向かってもう一度がむしゃらに進み、戦争の痛みを忘れる必要があった。そう解釈しています。ただそこにはどうしても個人の感情の疲弊が訪れてしまう。そこでおのずと多元型へと移行していったわけです。

 

そして今の時代、基本的に平和で、基本的にモノに困らない時代が来ています。となると人はどうなるのか。自分は何者なのか、という問いに悩まされるのだろうなと。自己分析は暇な人がやるやつですからねwでもこの自己実現への欲望が抑えられれなくなる。今後の若者は、ますます「自分らしさ」に悩まされるのではないでしょうか。そこで出てくるのが進化型=ティール組織です。さてティール組織とはなんなのか、ちょっと触りだけお話しますね。

 

【患者に寄り添える自分、を実現したビュートゾルフ】

出だし大きな賞賛を持って紹介されるのが、オランダ発の在宅介護システム事業を経営するビュートゾルフです。ビュートゾルフはどの卓越したシステムにより、わずか7年で雇用している看護師を10名から7000名へと爆像させています。

 

この裏側にはそもそもオランダの医療制度が考案した組織化する看護師集団、という仕組みが問題にある。というのも元々地元密着で個人個人が動いていたものを、組織としてお互いが助け合える形に変えていったのである。それこそ看護師たちのスケジュールに合わせて、その日その日で誰がどの患者さんを診察にいったほうがいいのかの最適配置や、分業が進み、全体的には非常に効率化されるように思えた。しかし実際は効率化という名の煩雑化が進んだだけだった。毎日診察する患者さんは変わることでいちいち患者さんの容態や直近の診察内容の把握から始めなければならない。効率化の罠により、一日に見る患者さんの数が激増した。「なぜ自分は看護師をやっているのか」、本来病気の人達に寄り添いたいはずなのに誰一人とも親密にはなれない。多くの看護師が疲弊していったといいます。

 

この状況に異議をとなえ、立ち上がったのがビュートゾルフです。本書で言う「自主経営」の仕組みを導入し、地域ごとに看護師を12名ほどの組織に分けました。そこにはマネジャーも、スタッフ機能も一切ない。全て自分たちが最も適したやり方を自分たちで考え、自分たちで決裁をとり、自分たちで実行していきます。まさに世にいうホモクラシー的組織を実行したのです。もちろんここからの流れは大体想像がつきますよね?w本書によるとすさまじくすばらしい効果を数々発揮しています。まあその結果、所属する看護師の数が700倍に7年でなっているので、看護師からしたらどれだけ理想的な環境なんだとwこの他にもティール組織とはという事例が数々記載されています。21世紀は間違いなくティール組織の時代になるのではないでしょうか。だって人々の欲求がそこにあるから。

 

自分らしさや組織とはをよく考える人に読んでもらいたい一冊。

ではではー