【市況】マッキンゼーが予測する未来 リチャード・ドッブス他

こんばんわ、読書くんです。今回はマクロな視点で世の中を理解する一冊。

 

マッキンゼーが予測する未来―――近未来のビジネスは、4つの力に支配されている

マッキンゼーが予測する未来―――近未来のビジネスは、4つの力に支配されている

  • 作者: リチャード・ドッブス,ジェームズ・マニーカ,ジョナサン・ウーツェル,吉良直人
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2017/01/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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【現代が迎える強大で破壊的な力について理解できているのか】
著者は、というか著者達はマッキンゼーの方々。
まあ誰もが知っている超一流コンサル企業ですね。

まず第一に、我々は研究家や評論家によって、長期予測の当然の前提として考えられてきたことが覆されてしまう時代を迎えていると大きな警報を鳴らしています。

 

例えば、2013年10月まで、アメリカは貪欲にエネルギーを消費し、一方で国内の化石燃料生産量の低下に苦闘していました。しかし、新たな技術により、当時世界最大の化石燃料生産国であるロシアを超えると予測されています。アメリカの技術革新により、アメリカの原油生産量は、04年から14年の間に12倍に増加。これはロシアをリードし、世界1位になったことを意味しています。

2014年2月、Facebookは設立5年のワッツアップ社を、190億ドルで買収。ワッツアップ社は、2009年に、ヤフー出身の2人に寄って設立された会社でした。買収された時点で、4億5千万人ものユーザーを獲得していた。これはTwitterのユーザー数よりも多い!しかしウォール街では評価されず、急拡大する発展途上国市場で最大の魅力を発揮していました。

2014年9月、ミッションコントロールセンターで、ロケット打ち上げ実験が成功。これはインドの南部にある、インド宇宙研究機構の偉業でした。アメリカが打ち上げた火星周回衛星よりも90%もコストが安いという衝撃の数値を示しています。

上記のように、新しい競合は、ほぼ完璧にこっそりと準備し、突然、爆発的に登場してくる時代になったのです。

 

さらに、これから社会が迎える4つの強大で破壊的な力について著者は記載しています。
①経済の重心の変化
経済活動とダイナミズムの重心となる場所の移動。移動先は中国のような新興国市場であり、そうした市場の中の年である。その変化の象徴として、フォーチュンのグローバル500社のランキングに含まれる、シェル石油、コカコーラ、IBM、ネスレ、エアバスといった世界の巨大企業の95%は、2000年というごく最近まで、本社が先進国にあったが、2025年までには、中国に本社を置くことになる。そして、売上10億ドルを超える世界の大企業の半分近くは新興国の企業になるだろうと想定されている。

②テクノロジー・インパクト
技術の発展がその範囲、規模、経済的インパクトにおいて、加速し、増大する。
印刷機から蒸気機関、それにインターネットに至る新技術というのは、常に現状維持という状況を覆す巨大な力になった。ただ、今日の技術発展がこれまでと違うのは、我々の生活のあらゆる局面に、どこにでも新技術が存在していること。20年前に携帯電話を保有していたのは、世界人口の3%以下の人たち。インターネットは1%以下。今日世界人口の3分の2が携帯を使い、3分の1の人たちはインターネットでコミュニケーションを行っている。

技術の事業への適用と、技術革新の激烈な速度により、企業のライフサイクルは、短くなってきており、企業経営者としては、これまでよりも素早い意思決定と経営資源の投入を行わざるをえない。ワッツアップのように、わずかな資本で成長することが可能になった。

③地球規模の老化
人口動態の変化。人類の平均年齢が上昇してきている。出生率は低下し、世界人口は劇的に老化してきている。日本とロシアは数年前から人口減少に転じている。いまや中国にまで拡大し、もうすぐラテンアメリカ全体に広がる。人類が地球に生まれてからの歴史上始めて、この惑星の人口成長が止まり、フラットな台地上の推移に転じる状況になる。

④フローの高まり
貿易に加え資本、人々それに情報の移動を通じ、世界を相互に結合する度合いの高まり。
世界貿易システムは、複雑かつ繊細な、不規則に広がるクモの巣状に変容。アジアは世界最大の貿易券となりつつある。

新興国市場同士の間で行われる南から南へ、という貿易の流れが世界貿易に占める比率は、過去10年の間に2倍に増加。2000年には90億ドルに過ぎなかった中国とアフリカの貿易額は、2012年には2100億ドルになった。世界の資本の流れは1980年から2007年の間に、25倍に拡大した。09年に国境を超えて国外に移動した人の数は10億人に達し、この数は80年の5倍。

この4つの破壊的な力のどれか一つだけをとっても、グローバル経済がこれまで経験してきた経済的変化、産業革命のようなものの最大の力と比べたとしても、同等の規模であると。

 

我々は生活の中でのふとした変化に気づけたとしても、ここまでマクロな視点での変化や予兆に気付けるでしょうか。それは中々に難しいことであると認識しています。だからこそ定期的にこういった組織規模での調査に目を通し、視座を高めなければいけないんだろうなと改めて考える機会をいただきました。みなさまもぜひ一度目を通してみてください!ではではー