【ビジネス全般】フリーエージェント社会の到来 ダニエル・ピンク

こんばんわ、読書くんです。今回は過去何回か登場したダニエル・ピンク氏の一冊。

 

フリーエージェント社会の到来 新装版---組織に雇われない新しい働き方

フリーエージェント社会の到来 新装版---組織に雇われない新しい働き方

 

 

【フリーエージェントとは、時代はどう動いているのか】
昨今働き方改革とあいまって流行ってきたのがフリーエージェント(フリーラン)という働き方。フリーエージェントという働き方が登場した背景は以下の四つの変化があげられると著者は言います。

 

1)経済の「子供時代」の終焉
従来の労使間の社会的契約、すなわち従業員が忠誠心と引き換えに会社から安定を保障してもらうという関係が崩壊した。
2)小型で安価な生産手段の登場
生産手段(富を生み出すのに必要な道具)が小型で安価になって個人で所有できるようになり、操作も簡単になった。
3)経済の繁栄
繁栄が社会の広い層に行き渡り、しかも長期間続いている結果、生活の糧を稼ぐことだけが仕事の目的ではなくなり、人々は仕事にやりがいを求めるようになった。
4)組織の短命化
組織の寿命が短くなり、人々は勤め先の組織より長く生きるようになった。

面白かったのは、アメリカの大企業もかつては終身雇用に近い雇用体制を取っていたことで、80年代半ばまではIBM,ボーイングなど大企業は「家族的温情主義(パターナリズム)」を土台として「完全雇用」を貫き、分厚い保障の代わりにタテの忠誠心を求め、従業員もそれに応えていたといいます。

 

しかし、90年台に入るとそのパターナリズムは放棄され次々と数十万人規模の人員整理が行われ、ひとつの会社でしか働かないことこそリスクとなっていったのです。

また、「忠誠心」の方向が変わったともいうでしょう。それまでの上司や組織に対する縦方向の忠誠心に変わってチームや同僚、職業、同業者のコミュニティ、顧客、家族、友人たちなどに対する横方向の忠誠心が強化されたのが印象的です。

 

フリーエージェントという働き方が円滑に機能する土台になっているのは、賢い利己心、すなわち「あなたがいつか力になってくれると思うから、いまはあなたの力になろう」という発想です。自由気ままで、一見すると裏切りが横行していそうなイメージとは裏腹に、フリーエージェント経済は、実は人々に道徳的な振る舞いを促します。

 

読書くんが思うに、一見自由な働き方こそ、自制心と責任が伴って、逆に息苦しくなったり、結果潰れてしまっているケースもあるなと思っています。特に個人事業主は自身が体調を崩したら収入源はゼロ。それでも一旦仕事を受けたら自分がやるしかないので、いかに体調が悪くても突っ走るしか無い。よって会社員づとめのときよりも本格的に体調を崩すパターンが多いなあ、というのが実感です。

 

その時代にあった働き方があるものの、今までと違う=違った責任や制約が発生するということです。なんとなく流れに流されるのではなく、しっかりと理解し賢い選択をしていきたいものですね。働き方について考えることが多い方はぜひ一読を!ではではー