【歴史】現代語訳 論語と算盤 渋沢栄一

こんばんわ、読書くんです。今回は歴史から学ぶ一冊。

 

現代語訳 論語と算盤 (ちくま新書)

現代語訳 論語と算盤 (ちくま新書)

 

 

【愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ】
著者は江戸時代末期から大正初期にかけての日本の武士、官僚、実業家だった渋沢栄一氏。日本の実業界、資本主義の制度を設計した人物として知られている。

 

もともと「資本主義」や「実業」とは、自分が金持ちになりたいとか、利益を増やしたいという欲望をエンジンとして前に進んでいく面があります。ただし欲は原動力だと思うため必要ではあるが、人としての品格が求められるものです。

そのため、論語は「人はどう生きるべきか」「どのように振舞うのが人として格好よいのか」を学ぶ教科書として、資本主義社会における重要性が益々高まっています。

 

その中でも著者が大事にしていたのが、士魂商才(武士の精神と、商人の才覚とをあわせ持つこと)。自立する上で武士のような精神だけなく、経済で自滅を招かないように「商才」が必要だということです。そして士魂も商才も論語で養えると著者は言います(すごい!万能!!)。

 

「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし」
指導的立場にある人物は、広い視野と強い意志力を持たなければならない。なぜなら、責任が重く、道も遠いから。自分が立とうと思ったら、まず人立たせてやる。自分が手に入れたいと思ったら、まず人に得させてやる。ここらへんは7つの習慣や、影響力の武器で語られている返報性の理論ってやつですね。

 

世の中のことは、「こうすれば必ずこうなるものだ」という原因と結果があります。適材が適所で働き、その結果として、なんらかの成績をあげることが、その人が国家社会に貢献する本当の道だと。

 

上記はノブレスオブリュージュの考え方を思い出させますねえ。位高ければ務め重し。読書くんてき解釈だとこれも適材適所的なひとつだと思っています。位が高い=能力が高い=それ相応のキツイ仕事が待っていると。ただ位ごとにそれ相応の仕事があるんだからみんなそれぞれの持場は守ろうな、的な意味だと勝手に解釈して、よく使っています笑

 

精神の向上を、富の増大とともに進めることが必要であると信じている、と著者は言います。経験の少ない若い人に、初めから重要な仕事を与えるもではない、どんなに些細な仕事でも、それは大きな仕事の小さな一部であるから。任された仕事は小さな仕事でもやる、些細なことを軽蔑することなく、勤勉に、忠実に、誠意を込めてやり遂げる。大きな志と枝葉となる小さな志のバランスが重要で、志を立てることは、人生という建築の骨組み、小さな志はその飾りだると。

 

長くを生きてきた偉人だからこそ、心の幹の部分が腐っていては大義を成し遂げられないことを実感しているんだろうなあと。愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ。ぜひ手にとってみていただきた一冊です!ではではー