【組織】賢い組織は「みんな」で決める キャス・サンスティーン

こんばんわ、読書くんです。今回は組織論についての一冊。

 

賢い組織は「みんな」で決める:リーダーのための行動科学入門

賢い組織は「みんな」で決める:リーダーのための行動科学入門

  • 作者: キャス・サンスティーン,リード・ヘイスティ,田総恵子
  • 出版社/メーカー: エヌティティ出版
  • 発売日: 2016/09/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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【負の車輪は連鎖しスピードを上げていく】
著者はアメリカの法学者、ハーバード大学ロースクール教授をつとめるキャス・サンスティーン氏。

 

まず著者は集団で決めるということに対し、大前提として「集団で議論しても正しい判断ができるとは限らない」「集団で良い決定を出すのは難しい」と記しています。

集団で議論しても誤ってしまう理由としては
・情報シグナル
他人が公表した情報を尊重するあまり自分が持っている情報を発表しなくなる傾向
・評判プレッシャー
自分に不利になることを避けるために黙ってしまう傾向が大きいと。
上記から、メンバーの間違いを正すどころか、それを増幅してしまう集団もあるほどだといいます。そして個人の偏った行動が集団内で増殖し、多くの場合状況は悪化すると。

上記はみなさんも大いに体験したことがあるのではないでしょうか。
集団になればなるほど注目を浴びることへの恐怖、間違えたときの恥ずかしさなどから、本当は自信があるし周りのためになることを発言できなくなってしまう経験、読書くんは果てしなく経験してきました笑

 

また熟議する集団が陥りやすい4つの失敗があると。
①増幅される間違い
集団はメンバーの間違いを正すことができないどころか、その間違いを増幅する
②カスケード効果
集団は、最初に発言、行動を起こした人に従う「カスケード効果」の餌食となる
③集団は極に走る
集団は、メンバーが既に持っていた方向に沿ってさらに極に走る
非常に楽観的だった集団は、集団内の議論の結果、それに輪をかけて楽観的になる
④情報共有のワナ
集団は、既にみんなが知っている、共有の情報に注目して、共有されていない情報をないがしろにする。その結果、1人あるいは少数者が持っている、耳障りだが重要な情報を活用できない。こうした問題ゆえに、集団はメンバー個人の間違いを正し、個人の持つ情報を集約するという最低限の目的すら達成できない。

 

①②に苛ついた人、気づかずに後馬に乗っかった経験はみなさん多いのでは。車輪と同じで一度回りだすと止めるのが難しいどころか、どんどんスピードマシちゃいますからね。読書くんが意識しているのは、序盤に「目的ってなんだっけ?」「本質ってなんだっけ?」っていうそもそも論を投げ込むこと。これシカトできないくらいしつこく鋭く切り込むことが最終的に組織のためになると思ってます。

 

本書の面白いところはみんなで決める方法を手っ取り早く教えてくれるのかな!?と思ったら、まずは集団で決める難しさを語り尽くしてくれるところですね笑 肝心の「じゃあどうやってみんなで決めるのさ?」はぜひ本書を手にとって読んでみてくださいw

ではではー