【シンギュラリティ】AIの衝撃 人工知能は人類の敵か 小林雅一

こんばんわ、読書くんです。今回は読書くん大好きAI領域についての一冊。

 

AIの衝撃 人工知能は人類の敵か (講談社現代新書)

AIの衝撃 人工知能は人類の敵か (講談社現代新書)

 

 

【AIは世界を、人を変えるのか】
著者は作家・ジャーナリスト、KDDI総合研究所・リサーチフェロー、情報セキュリティ大学院大学客員准教授と多くの肩書を持つ小林雅一氏。

AIという題名ではありますが、AIは割と一般大衆向けの文言ですね。実際技術者界隈では機械学習という言葉が使われていることが多い。そのため著者はまず「機械学習とは何か」という話題に触れています。

 

機械学習とは、
「コンピュータが(実社会やWeb上に存在する)大量のデータを解析し、そこからビジネスに役立つ何らかのパターンを抽出する」
という技術であると。この技術はまた、
「ロボットや自動車、あるいはすまほなど様々な機械が大量のデータをベースに自ら学習して賢くなる」
ためにも使われます。前者が実用的に使われている部分で、後者はよくみなさんがイメージされる領域ではないでしょうか。ただ後者は実用されている(ビジネスや生活で使われている)ケースはまだまだ少ないのが現状です。

 

その機械学習の中でも近年ブレイクスルーをもたらしたのが「ディープラーニング」です。ディープラーニングとは、人間の頭脳を構成する神経回路網を人工的に再現したニューラルネットの一種ですね。大脳視覚野の認識メカニズムに基づく、一連のアルゴリズムが実装されています。それにより、ここ数年の間に、画像認識や音声認識などのパターン認識技術を飛躍的に進歩させたのです!(ここは大興奮するとこ!!!笑)。

 

そして、画像・音声認識の次は自然言語処理という分野が来ています。自然言語処理は、私達人間が普通に話す言葉をコンピュータやロボットのような機械が理解するための技術です。特にGoogle、Facebookが関心を寄せている分野ですね。

日本でも数社有名所がありますが、彼らは自然言語処理が難しい日本語での自然言語処理技術を強みとしており、日本市場向けに打って出ているケースが多いかな、というのが印象です。

 

・人類を絶滅させる恐れ
ここ最近AI領域で世界的に有名な会社としてディープマインド社があげられます。2~30歳代の青年3名によって2011年にロンドンに設立された会社ですね。

同社は、Googleに買収される条件として、AI倫理委員会なるものの設置を要求。ディープマインド社共同創業者のシェーン・レッグ氏は、
「最終的に人類はテクノロジーによって絶滅するだろう。今世紀におけるその最大の危険要因はAIだ」
と語っています。そのため、今から正しい開発、活用の仕方を検討しておくべきだという意味で、AI倫理委員会の設立を要求しました。こういう話を聞くと、本当に最近の若い世代は実は視座が高く優秀なんだよなあと改めて思わされています。老害なんかよりも遥かに賢く未来を見据えているなあと。

 

ディープマインド共同創業者の1人である、デミス・ハッサビス氏は、
ケンブリッジ大学でコンピュータ科学の学位を取得した後、1998年にゲーム会社を設立。
その後、2005年にロンドン大学の博士課程に再入学、神経科学を学び始めました。
その研究テーマが、脳の一部領域である「海馬」。
海馬は記憶などの過去の出来事を保存する領域と見られてきたが、
ハッサビス氏は、海馬を損傷した患者が未来も想像できなくなることを発見。
つまり海馬は、過去の事柄から未来を思い描くための橋渡しの役割を果たしていることを証明したのです。

 

AIは、「過去の経験から何かを学んで、それを未来の行動に反映させるニューラルネット」です。人間の脳をお手本にしたAIであるからこそ、人間のように叱咤激励されれば上達するでしょう。

一方、人間が教育の仕方を誤れば、AIは不良化し、最後には、手に負えない存在になる危険性もあると考えているのです。それがAI倫理委員会の設立の理由ですね。

 

本書を通じて改めてAIへの認識を深めるとともに、テクノロジーが人間の存在そのものを否定する時代もくるのかなあ的な思考の時間もいただけました。ぜひみなさまにも一読してほしい一冊。一緒にテクノロジーの未来に思いを馳せましょうwではではー