【マーケティング】世界最先端のマーケティング 顧客とつながる企業のチャネルシフト戦略 奥谷孝司・岩井琢磨

こんばんわ、読書くんです。今回はマーケティングに関する新書の一冊をご紹介。

 

世界最先端のマーケティング 顧客とつながる企業のチャネルシフト戦略

世界最先端のマーケティング 顧客とつながる企業のチャネルシフト戦略

 

 

【AmazonGoを何と捉えるか】

みなさんはもし地元(東京出身の人からすると地方?)の超老舗スーパーがECを出す、となったらどう思いますか?なんかITが流行ってきてるし、とうとう老舗もネットまで手を広げたかあ、レベルじゃないでしょうか。実際オフラインが根幹にある企業がIT化を進める際のほとんどが、なんとなく手を広げたというケースだと思います。

 

ではAmazonが無人コンビニ「AmazonGo」を展開する、となったとき、みなさんはどう思いましたか?なんとなく、Amazonも結局オフラインかよ、と思った人もいるのではないでしょうか。マーケティング専門家である著者は、その考えが如何に浅はかであるかを力説します。AmazonはあくまでIT企業なのです。そしてすべての施策がオンラインに最終的に帰結するように練られています。AmazonGoはオフラインの「データ」を取得することにより、人間の購買に関する全てのデータを取りに行くことで、より大きな覇権を握ろうとしているのだろうと。

 

本書で最も興味深い、というか改めて気付かされたのが、オフラインオンラインマーケティングの4象限マップでした。オンライン発企業、オフライン発企業が購入・選択をオンライン・オフラインでどう戦略を取っているのかを比較しており、オンライン発企業とオフライン発企業の思考の違いを明快に記していました。

 

オムニチャネル戦略を取る企業が昨今増えてきましたが、オンライン発企業はその更に先を行っています。かれらの思考はあくまで「オンライン」のそれ。だから発想も戦略も点ではなく線で描けているのだなと感じます。オンラインで何かをするのではなく、様々な戦略を張り巡らせ、それを最終的にオンラインでの効果にも帰結させているのです。

 

著者の一人は、元無印のマーケティング企画の方で、無印のMujiPassportをヒットさせた経緯が描かれていました。端から見ると非常にマーケティングが上手な印象のある無印でさえ、オンラインの戦略では二度も大きな失敗をしたのだと。ただIT系にいる読書くんからすると、「それは失敗するでしょ」と思える内容ではありましたが、やはりオフライン発企業からするとなかなか気づけないもの。。。加えて無印の失敗は時代に先かげた攻めの企画での失敗だったので、まあそれはそれで意味ある失敗だったかなと。それでも3回目でしっかり巻き返すあたりは無印さんですね。

 

本書は細かな事例も設けながらも、マーケティングの最先端の情報を提供してくれる、かつ俯瞰させてくれる良書です。マーケターではなくともあらゆるビジネスパーソンが一度目を通したほうがいい一冊ではないでしょうか。気が向いたら本屋かAmazonでご購入をw ではではー